メンタリストDaigo著 超効率勉強法 第二章前編
前回の続きです。
第二章 「超効率勉強法の基本」基本
ーintroductionー 使える勉強法に共通する「たった一つのポイント」とは?
あまたの勉強法の中で真に効果が高い「使える勉強法」は全て「アクティブラーニング」である。授業を取りながらノートを取るような受け身の姿勢ではなく、進んで頭を使いながら学ぶ、これがアクティブラーニングの定義。
学校や会社の研修にも登場する耳慣れた名称のメソッドだが、本書で提唱するのは「アウトプットを大事に」や「ディスカッションで理解を深めよう」といったレベルのアドバイスではない。
ーDaigo式・二つのアクティブラーニングー
・私の学力を激しくアップさせた「青チャートバラバラ勉強法」とは?
青チャートとは青い表紙で有名な数学の参考書のこと。まずはすべての例題をさらっと見て、「こんな公式があるんだな」という概要をボンヤリと頭に入れる。その後ページごとにバラバラになるように裁断し混ぜ合わせ準備完了。順番がバラバラに出てくる問題をひたすら解く。
・「青チャートバラバラ勉強法」で得た三つのメリット
普通に1ページ目から解く場合、ベクトルの章では脳の意識がベクトルの解放だけに向かい、三次関数の章では三次関数にしか意識が向かないため、応用が利きづらい頭になる。いろんなタイプの問題にランダムに取り組むことで応用問題に強くなる。
試験で予想が外れてもびくともしないので試験に強くなる。
第三に「勉強に飽きなくなる」。先の予測がつきやすい勉強法では飽きて勉強が続かなくなってしまう。
・アクティブラーニング化の二大ポイント
想起と再言語化
想起とは簡単に言えば「思い出すこと」。脳がもっとも活性化し、頭に情報を刻み込むのに最適な時期は、思い出す作業をした直後。
再言語化とは「自分の言葉に置き換えること」。
ー想起テク1ー クイズ化
・頭の中で記憶をミニテスト化
単語カード、テキスト暗唱、模擬テスト、問題集など「意識して情報を思い出す」要素が含まれていれば、それはすべてクイズ化。だが、いまさら「問題集をやろう」などと、当たり前のことを言いたいわけではない。
たとえば私が本を読むときは、こんな方法を使う。
1.テキストを1ページ読んだら、いったん本を閉じる
2.今読んだばかりのページに何が書いてあったかを思い出す。
簡単そうだけど、実際はとんでもない。数秒前に目にした情報すらまともに思い出せない。慣れてきたら1つの見出しごとやワンセクションごとでもやってみる。
・ノートを取る時もクイズ化を使う
1.テキストを読んで「ここをまとめたい」と思ったら、いったん本を閉じる
2.まとめたい内容を思い出しながらノートに書きだす
ちなみに私の場合、近頃は音声認識でノートを取るようになった。音読は口、耳、目がまとまって活動するので文章に書きだすよりも頭に入りやすい。
・テストは毎日のように行うべき
科学的にテストは最強の勉強法の一つだが、学校では頻度が少なすぎる。お気に入りの問題集でも効果がもちろんあるが、勧めたいのは「自分でテストの問題を作る」というやり方
1)勉強中に覚えたい箇所があったら本を閉じ、その情報を思い出しながらクイズに変換する
2)ノートに問題の答えを書いたら折って隠し、折り返した部分に問題を書いておく
ー想起テク2ー 分散学習
・復習の間隔を少しずつ伸ばす
1.最初の復習は1~2日後に行う
2.2回目は7日後
3.16日後
4.35日後
5.62日後
これを目安に行うと記憶に定着させやすい。
・「インターリービング」で分散学習の効果をブーストする。
インターリービングは「はさみこむ」「交互に配置する」といった意味を持つ単語。
同じような学習を続けるより合間に違ったジャンルをはさむことで脳に刺激を与え効果がでやすい。たとえば、
一回の学習時間が60分の場合:ライティング20分⇒文法20分⇒リスニング20分⇒休憩10分
のように均等に時間を振り、ジャンルは3つまで、ワンセッションごとに休憩を入れる。
ー想起テク3ー チャンク化
・私が何も見ずに3時間ノンストップで講演できる理由
チャンクとは「意味のあるかたまり」のこと。たとえば、家計簿の「支出」を「食費」「家賃」「通信費」などと、要素ごとに分類し「支出」を3要素のかたまりとして理解することにより、脳への定着度はぐっと高まる。自分なりに区切って「枠組み」を定め、頭に残りやすくするのが基本的な使い方。
・「チャンク化」で天才の直感力が身につく
時間はかかりますが、学習の量と質を高めていくうちにチャンク化のコツがつかめる。記憶の定着がよくなるのはもちろんだが、何よりも大きいメリットは「直感」が働きだす点。
数学の文章題を見た瞬間、解法を思いつく前に正答の当たりがつく
英文を流し読みしただけで、選択問題の答えがわかってしまう
のように、はた目には天才としか思えない能力を発揮する傾向がある。
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第二章、思ったより長かったですね。切ります。再言語化はまた続きで。