Testosterone著 筋トレが最強のソリューションである~筋肉が人生を変える科学的な理由~第七章第八章

2019年08月03日

前回の続きです。

最後まで行けるかな。長くなるかな?


第七章  筋トレに関する誤解と偏見を解消する

「スクワットすると脚太くなっちゃうからイヤ~♡」というセリフ、スクワットの社会的イメージ低下及びプリケツ女子の減少に繋がるため法律により禁じる。

使える筋肉使えない筋肉の話はウンザリだ。使えない筋肉なんて存在しない。悪いのは筋肉もなくて使い方もわからないそこのお前だ。謝れ。

「タンクトップ着て筋肉アピールしてんじゃねーよ」と思うかもしれないが、ミニスカ履いてる女子高生の心情と同じだと思って温かい目で見守ってください。

プロテイン=マッチョ専用は間違い。①手軽②安価③腹持ちが良い④美容に良い⑤太りづらい⑥長期保存可⑦美味ーという国民的おやつじゃないのが不思議なほどの実力がある。

競技の邪魔になるほどの筋肉がつくことなんて滅多にないから安心して筋トレしてくれ。


testosterone×久保孝史 筋トレは柔軟性を向上させ、ケガを予防する


ーー筋トレにはある種の偏見も根強くあります。例えば柔軟性が落ちる、競技には役に立たない、ケガをしやすくなる、やめると太る…などなどです。

 僕がこの仕事を受けたのは世間の筋トレに関する悪いイメージや偏見についての誤解を解くためだったと言っても過言ではありません。

 え?俺が大好きだからじゃないの?

 いいえ、違います。この章は本気で語りますので邪魔しないでください。

 はい……。(シュン)

 現代のトップアスリートの間では筋トレはもはや常識になっており、していないアスリートを探す方が難しいでしょう。しかし、「筋トレは不自然なトレーニングであり、運動パフォーマンスに悪い影響を与える」と考えている古い指導者もまだまだ多いのが現状です。

 アメリカでは”筋トレ”が授業として選択できる学校も多く、一般生徒の多くが筋トレに取り組んでいるため、アスリートが筋トレをするのは至極当然といった風潮すらある。

ーースポーツ観戦をしていると海外選手とのフィジカルの差を見せつけられるシーンが多いのはそういうところに原因があるかもしれませんね…。では安心して筋トレに取り組むためにも、巷にはびこる「筋トレ迷信」についていろいろ教えてください。

 では一つずつ説明していきましょう。

【迷信1】筋トレをすると体が硬くなる⇒ウソ

 筋トレにはストレッチと同等かそれ以上の柔軟性の獲得の効果があることがわかっています。

 柔軟性がなくなるというのは完全な思い込みに過ぎず、むしろ可動域は広がっていく。トレーニーの世界では完全に常識なのだが、一般の方々の誤解をまだ払拭できていないのが現状だ。

【迷信2】ケガをしやすくなる⇒ウソ

 今まではストレッチを行うことが障害を予防するための一番の近道だと考えられていました。しかし最近になって、ストレッチには障害を予防する効果はあまりなく、筋トレこそが障害を予防するツールであることがわかってきました。ただ、ストレッチにもリラックスや疲労回復などさまざまな効果がありますので、適宜取り入れると良いと思います。

 アスリートに限った話ではない。スポーツをやっている人以外でも筋トレで筋肉をつけておくことで、ケガのリスクを減らすことができる。

【迷信3】筋トレをするとスピードがなくなる⇒ウソ

ーー俊敏性がなくなる、というようなことが言われることもあります。

 筋肉の量と出力は基本的に正の相関がある。つまり原則的には筋肉をつければつけるほど出力は上がる。100m選手とマラソン選手を比べてみると100m選手の方が筋骨隆々であることに気づくはずだ。もちろん各競技に適したバランスはあるが筋肉がないほうがスピードが出るというなら、彼らはあんな体にはならない。

【迷信4】筋トレで付けた筋肉は使えない?⇒目的を無視した筋トレは競技力向上を妨げる可能性がある

 無理に追い込むようなトレーニングをすると、筋肉のタイプが瞬発型から持久型へ変化してしまう可能性があることが明らかになっています。なので、瞬発的な競技をしている方は、やみくもに追い込めばいいというわけではなくて、目的に合わせてトレーニングの様式を変化させるのがいいでしょう。

【迷信5】筋トレをすると風邪をひきやすくなる?⇒本当

ーー筋トレを激しくやっているトレーニーは風邪を引きやすいなんていう話もあります。

 驚くことに、激しい運動をしている人は風邪などにかかるリスクが一時的(数日間)に通常の2-6倍になってしまうというデータがあります。ですので、大事な試験やイベントが近い時は程よい強度の筋トレや運動に切り替えてみるのもアリだと思います。

 この原稿書いてる時、久保くん体調不良で2-3日寝込んでたもんね(笑)

【迷信6】プロテインは太る?⇒ウソ

 何事もしすぎは体に良くないので、プロテインも摂りすぎれば太るでしょう。ただ「プロテイン」は「タンパク質」を英語にしたもので、牛乳や大豆、牛肉などいろんな材料を精製して粉末状にしたものです。炭水化物や脂質をほとんど含んでおらず、無駄なカロリーを摂取せずタンパク質を手軽に補給したいという人にとっては強い味方となります。

 筋トレをやめると脂肪に変わるなんていう俗説もあるが、ありえない。筋肉は脂肪に変わらない。

【迷信7】筋トレをすると身長が伸びなくなる?⇒根拠なし

ーー小さい頃から筋肉をつけると身長が伸びなくなる、という話も聞いたことがあります。

 今のところの僕の知識では、そういった論文はありません。しかし、身長が低い人はそのコンプレックスからか筋トレにハマっていく傾向があるように感じます。

ーーかなり疑問点が解消されたような気がします。

 この分野を研究している身からすると、一概にこれが正しいと断言することはできません。まだわからないからこそ、世界中で研究が続けられているからです。ですのでこれを心がけたらいいのではないか、という点をトレーナーの視点からお話させてください。

①全可動域で

トレーニングでしか与えることのできない刺激もありますので、浅いフォームで行わずに、スクワットならしっかりとしゃがみ込む、ベンチプレスならきちんと胸まで下ろすことを意識してください。

②無理のないフォームで

正しいフォームでとは言いません。目的によって「正しい」は異なるからです。ですが自分のキャパシティーを踏まえ、無理のないフォームで行うことは誰でもできます。

③速度を意識してみる

先ほども触れましたが、無理に追い込むと筋組織が変化してしまう可能性もあります。追い込む場合と速度に余裕を持って終わる場合では、余裕を持って終わった方が筋力の増加が大きいことも明らかになっています。

 筋トレ始めたばっかりの頃に聞きたかった良いアドバイスだなぁ(しみじみ)


第8章  自信がない人は筋トレをしろ

①身体がカッコよくなる②異性にモテる③テストステロンというホルモンが溢れて気分上々④上司も取引先もいざとなれば力ずくで葬れると思うと得られる謎の全能感⑤恋人に裏切られてもバーベルがいるという安心感 以上の理由から自信がつきます。

「人は変われる」というシンプルで大切な原理を筋トレは教えてくれる。性格やその他の能力だって努力次第で変えられる。

どうしたらメンタルが強くなりますかって、そんなもんフィジカル強くしたら勝手に強くなるよ。

悪口陰口嫌がらせ、全部暇人のやる事だから気にすんな。相手しても損するだけ。

幸せな人生を送るには他者承認から自己承認に切り替える必要がある。方法は簡単。筋トレだ。自分で自分を評価するクセがつく。筋トレは救いの道なのだ。

つらくてやる気が起きなくてもやれ。ジムで筋トレして後悔する人はいない。


testosterone×久保孝史 筋トレは「人は変われる」ということを教えてくれる


ーー筋トレをしている人は基本的に自信満々で、ポジティブな人が多い印象です。

 筋トレを行っていると自分に対する評価が高くなる、という研究があります。その研究では男女を筋トレする群とそうでない群に分け調査を行いました。その結果筋トレした群は筋力が向上しただけでなく、自分自身と自分の体に対する自己評価が有意に向上したのです。

 読者の皆さんの中に、自信がなくて堂々と振る舞えなかったり、他人にどう思われるかばかり気にしてしまう人はいないだろうか?俺はそういった人から相談を受けるたびにほぼ毎回同じ回答をしている。「筋トレしろ」と。俺を信じろ。弱いのはメンタルではなくフィジカルなのだ。筋トレは数字、視覚、他者からのフィードバック(「痩せた?」「筋肉ついた?」)で成長が如実に感じられるから自己満足がすごく得やすいんだよね。たとえ自己満足だとしても、自分に対する評価が高くなるのなら万歳だ。

ーー筋トレでいい体になることで自信がつく、という以外に、筋トレをしたという満足感だとかうれしさだとかも自信につながっているのかもしれませんね。

 ちなみに、高齢者を対象とした研究でも筋トレでポジティブさが増した、という趣旨のものがあります。筋トレをしていたグループの方が統計的に有意に「希望」が増加し「ネガティブな気持ち」を指し示す指標は有意に低下していました。

 聞きましたか?筋トレで増すのは「希望」と「筋肉」、減るのは「ネガティブ思考」と「贅肉」。

ーー筋トレをすると、自信が持てるようになるのはわかりました。ただそうすると攻撃的な人間になってしまう心配はありませんか?

 実は真逆の研究結果があるんです。筋トレをした群では8週間後に特に攻撃的な態度を関する指標が大きな低下を見せ、怒りと敵意に関する指標も減少傾向を示しました。筋トレは攻撃性を下げる、と言えるのです。

 はっはっは。ついに俺の「上司も取引先もいざとなれば力ずくで葬れると思うと心に余裕が生まれ落ち着いた対応ができる」説が証明されたな!筋トレして皆の攻撃性が下がれば、世界はもっと平和になるな。


おわりに

筋トレをすれば何でも解決すると言い続けている僕でも、落ち込むことや気分が上がらないことはある。そんな時、力になるのがTwitterなどに寄せられる「筋トレは本当に最強のソリューションでした!testosteroneさんありがとう!」という言葉だ。 筋トレがポジティブを呼び、ポジティブがポジティブを呼ぶのだ。僕はいつもそういった仲間たちに助けられている。この場を借りて礼を言いたい。ありがとう。

僕の発言は大げさだ、と思う方が多いかもしれないが僕のTwitterには「彼女ができて転職も決まり、しかも役職も給与もUPしました!すべて筋トレのおかげです!」みたいな、おいおい順調すぎだろ俺より調子いいじゃねーか(笑)、みたいなメッセージがたくさん届くのだ。

筋トレがどんなに素晴らしいかがわかっても、実際に筋トレしてみなければ何の意味もない。大げさではない。ここで行動に移すか移さないかであなたの人生が変わるか変わらないかが決まるのだ。本を置け。読書はもう十分だ。いっちょ体を動かすぞ。筋トレだ!筋トレするぞ!

                      Testosterone


最後まで読んでいただきありがとうございました。素晴らしいメッセージでしたね。表紙に惚れてたまたま書店で手に取ってよかったです。追い込むのが古いというのは僕の知識になかった最新の情報なので新たに得られてよかった。

これだけのメリットを挙げられたらやらない理由が見当たりませんね。さあレッツ筋トレ!

ではまた次回。

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